親指シフト関連の特許出願について
親指シフト関連の特許出願について調査してみました。
特公昭62-037405号公報「文字入力方式」、発明者は親指シフト開発で有名な神田泰典氏であり、出願日は昭和53年(1978)9月22日です。
親指シフトの配列とは全く違う配列です。
右手側中段に「あいうえお」を配列するほか、基本的に50音配列です。そして左手薬指下段に半濁点キーが設定されています。半濁点の入力方法について述べられていないので、どのように入力するかは不明です。
Wikipediaによれば、その直後の1979年(昭和54年)に、富士通が親指シフトを発表しています。
特開平1-116873号公報「文書処理装置における表示処理方式」には、現在の親指シフトと同様な配列が開示されています。この特許は、キー配列を画面表示して、操作方法をオペレータに表示する発明です。出願日は昭和62年(1987)10月30日です。
特公平7-54519号公報にも、現在の親指シフトと同様な配列が詳細に開示されています。出願日は昭和63年(1988)6月24日です。左右シフトキーに対応する部分に半濁音キーが配置されています。
CAPSLOCKに該当する部分にカタカナ・英小文字、TABに対応する部分に英字・英大文字が配置されているなど、なかなか興味深い配列となっています。