紅皿のサポートブログ

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benizara ver.0.1.4.7 の同時打鍵の定義

 紅皿の仕様は原則としてやまぶき互換ですが、3キーの同時打鍵はやまぶきには導入されていないため、やまぶきの仕様を拡張しました。

 

 例えば、vキーと mキーの同時打鍵で、Enter(入)を出力するさい、やまぶきでは以下のような定義となります。なお、逆順の定義は必ずしも必要ありません。

 

<v>

;Enter

無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,入,無,無,無,無

 

 <m>
;Enter
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,入,無,無,無,無,無,無,無 

 

 dvorakjで動作する薙刀式では、vキーとmキーの同時打鍵に加え、vキーを押下した状態でmキーを打鍵しても、mキーを押下した状態でvキーを打鍵しても、Enter(入)を出力します。

これを、紅皿では以下のように定義しました。

 

{v}<*> <v>{*}
;Enter
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,入,無,無,無,無

 

{v} は、vキーの打鍵と押下状態の両方を示します。<*>は、配列表に定義されたキーの打鍵を示します。よって {v}<*> は、vキーの打鍵および押下状態と、配列表のキーの打鍵との組み合わせを示します。

 

<v> は、vキーの打鍵を示します。{*}は、配列表に定義されたキーの打鍵および押下状態を示します。よって <v>{*} は、vキーの打鍵と、配列表のキーの打鍵および押下状態との組み合わせを示します。

 

同様にして、3キーの同時打鍵を定義しました。

{j}{w}<*> {j}<w><*> <j>{w}<*> <j>{w}{*} {j}<w>{*} <j><w>{*}
;ぎ+拗音
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,ぎょ,無,ぎゅ,無,無
無,無,無,無,無,ぎゃ,無,無,無,無,無,無
無,無,無,無,無,無,無,無,無,無,無

 

{j} は、jキーの打鍵と押下状態の両方を示します。{w} は、wキーの打鍵と押下状態の両方を示します。

 <*>は、配列表に定義されたキーの打鍵を示します。よって {j}{w}<*> は、jキー・wキーの打鍵および押下状態と、配列表のキーの打鍵との組み合わせを示します。

 

{j} は、jキーの打鍵と押下状態の両方を示します。<w> は、wキーの打鍵を示します。

 <*>は、配列表に定義されたキーの打鍵を示します。よって {j}{w}<*> は、jキーの打鍵および押下状態と、wキーおよび配列表のキーの打鍵との組み合わせを示します。

 

<j> は、jキーの打鍵を示します。<w> は、wキーの打鍵を示します。

 <*>は、配列表に定義されたキーの打鍵を示します。よって <j><w><*> は、jキー・wキーおよび配列表のキーの打鍵との組み合わせを示します。

 

<j> は、jキーの打鍵を示します。{w} は、wキーの打鍵と押下状態の両方を示します。

{*}は、配列表に定義されたキーの打鍵と押下状態の両方を示します。よって <j>{w}{*} は、jキーのの打鍵と、wキーの打鍵および押下状態と、配列表のキーの打鍵および押下状態の組み合わせを示します。

 

{j} は、jキーの打鍵と押下状態の両方を示します。<w> は、wキーの打鍵を示します。

 {*}は、配列表に定義されたキーの打鍵と押下状態の両方を示します。よって <j>{w}{*} は、jキーの打鍵および押下状態と、wキーの打鍵と、配列表のキーの打鍵および押下状態の組み合わせを示します。

 

<j> は、jキーの打鍵を示します。<w> は、wキーの打鍵を示します。

{*}は、配列表に定義されたキーの打鍵と押下状態の両方を示します。よって <j><w>{*} は、jキー・wキーの打鍵と、配列表のキーの打鍵および押下状態の両方の組み合わせを示します。

 

この定義を使うと、濁点キーの打鍵および押下状態と、文字キーの打鍵との組み合わせでは濁音を出力するが、文字キーの押下状態にて濁点キーを打鍵しても、濁音を出力しないことも可能です。